日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 10A-05
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デザインプロセス体験を通じた介護職員の業務改善意識の二面性
*井原 雅行徳永 弘子村上 宏樹猿渡 進平竹下 一樹古賀 昭彦行平 崇久野 真矢
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抄録

本稿では、現場の介護職員と実施した業務改善ワークショップ(WS)を紹介し、WS体験から得た職員の学びとしての意識変容、および、改善アイデアの本格運用に対する動機付けという二側面について考察する。介護現場では、人員不足の上に日々の多岐にわたる業務のため、WS参加に対する職員の心理負担は大きく、また、デザインWSの参加経験が無く、WSの意義に対する理解も不足していることから、効果的に職員と共創WSを実施することは容易ではない。筆者らは、デザイン思考にもとづいて17回に渡って業務改善WSを実施したが、結果として改善内容の本格実施には至らなかった。現場の施設長からは、職員個々が主体的に考え、行動することで自律的な業務改善が行われる組織としての体質改善が期待されていたが、終了後の振り返りWSの結果、職員は、改善案のデメリットと準備不足を不安視しており、内発的動機づけの不十分さが確認された。また、利用者に対する理解、業務中の注意に関する意識、職員間の情報共有の重要性の面では、職員に学びがあったことがわかった。

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