日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 1A-02
会議情報

企業組織構成員の参加型による方針浸透策のデザイン
アクターネットワーク理論を用いた方針浸透開発プロセスの分析
*鷲谷 佳宣
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

企業組織における経営理念をもととした方針の浸透は非常に重要である。

しかし、経営層が組織方針を策定し、組織構成員への教化のみでは、方針の浸透が進まないという課題がある。そこで、本研究では、経営層からの直接的な関与による教化がなくとも方針を浸透できる浸透策を組織構成員参加型によって開発し、経営理念浸透プロセスを明らかにすることを目的とする。方法として、経営層が組織構成員への直接関与が難しい規模の企業A社の事例を用いてアクターネットワーク理論を用いて分析する。その結果、浸透プロセスでは、組織構成員による重要な「組織方針の選択」、「個人方針の選択」、「人工物を用いた対話」が組織方針の理解を深めることを示した。しかし、具体化には課題があるために、方針浸透を組織内で大きく実行する前に更なる検討が必要である。さらに、浸透過程におけるANTによる分析が、組織方針浸透策をバウンダリーオブジェクトとして人と人工物との相互作用を促進し、その挙動の分析に援用できる可能性を示した。

著者関連情報
© 2023 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top