日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: PA-33
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多様な生活者の鑑賞に資する文化財の立体展示モデル制作への指針
東京都墨田区における石造文化財の3Dデータの取得と活用
*青木 宏展都 宥林沈 恵園植田 憲
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キーワード: 3D, Cultural Asset, Hands-on Exhibit
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抄録

本研究は、地域に点在する潜在化の著しい歴史的立体造形を対象とし、その3Dデータの取得・保存・活用を通じて、それらの顕在化・共有化を図る研究の一環である。本稿では、東京都墨田区に位置する石造文化財を対象に、それらの3Dデータを活用し、視覚障害者をはじめとした多様な生活者の鑑賞に資する立体展示モデルの制作のための指針を導出することを目的とした。2点の石像文化財の3Dデータを取得し、6つの展示モデルを試作した。試作モデルを公開し、視覚障害をもつ鑑賞者ならびに触れる展示の実践者・研究者からの評価を受けた。以上を通して、多様な生活者の鑑賞に資する立体展示モデル制作の指針として「対象の文化財が有する諸情報の抽出・整理・把握を徹底したうえで、目的に応じた立体モデルを制作する」ことを導出した。

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© 2023 日本デザイン学会
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