抄録
シンポジウムという場のデザインは、パネリストたちの充実した対話の場とその対話の様子をオーディエンスと共有することが求められる。本稿では、2024年10月30日に東京学芸大学 学芸の森ホールで開催したシンポジウム「かがくいひろしの世界と東京学芸大学」でのシンポジウムのデザインを解説する。新型コロナ感染症が蔓延する中で成長した産業の中にWebカメラがある。当該シンポジウムは、その360度Webカメラを中心に据えたラウンドテーブルをパネリストとコーディネーターが囲んだ「ラウンドテーブル談話型シンポジウム」である。カメラには発話者を常に追尾する機能があるため、パネリストの表情やしぐさをリアルタイムで投影可能にしてくれる。オンラインミーティングの技術をリアルな場に持ち出すことで、より良いシンポジウムになった。