抄録
本研究は、リアルタイムで対話を可視化するグラフィックレコーディングにおける「描き手の目的意識」の重要性を検証する。しばしば「センス」に依存すると誤解されるが、体系的教育による再現可能な技術であることを示すことを狙いとした。共創型ビジュアルプラクティショナー養成講座を事例に、目的意識が描画方法や情報構造へ与える影響を分析し、受講者へのフィードバックや振り返りを通じて、意識化が質を向上させる知見を得た。目的を持つ描き方は単なる記録にとどまらず、場への積極的介入と合意形成を促進する。結果として、描き手の個性を活かしながら、組織的かつ創造的な描画が可能となる。今後は再現性と創造性を両立させ、多様な学習者が参加できる教育設計の発展が期待される。