日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: PB-54
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トランジションの印象およびシーンの認知への影響
*髙瀨 愛理大山 潤爾
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抄録

動画コンテンツやデジタルサイネージでは,シーンとシーンを切り替える際に,トランジションと呼ばれる表現技法が用いられることがある。本研究では,トランジションが前後のシーンの認知に及ぼす影響を探索的に検討するために心理実験を行った。実験では,トランジションに対する印象の評価とトランジションの直前と直後のシーンに含まれる視覚情報の記憶課題を行い,トランジションによる前後のシーンの見やすさ,およびトランジションの種類がトランジションの前後のシーンの情報の正再認率に及ぼす影響を検討した。実験の結果,トランジションの印象のうちインパクト度が前後のシーンの情報の正再認率を低下させた。インパクトのあるトランジションは参加者の注意を引くことで,直前の情報の記憶保持を妨害し,直後の情報への時間的注意の切り替えを遅らせた可能性が考えられる。また,wipeトランジションは,直前の情報の正再認率を低下させた。本研究結果は,動的視覚表示の設計において,ユーザの認知を考慮したデザインへの応用に貢献すると考えられる。

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