日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: PB-67
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営巣本能の発現に着目した公共空間のプロトタイピング手法
*太田 蒼良上平 崇仁
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抄録

本研究は、人間の営巣本能に着目し、公共空間における個人空間の形成を促進するためのプロトタイピング手法を検討するものである。営巣本能とは、空間を物理的に構築するだけでなく、環境から意味を読み取り、私的な場として編み直す行為を指す。本研究では、東京都狛江市における歩行者利便増進通路を対象としたアクションリサーチを実施し、観察調査および段ボールを用いたワークショップによる実践的検証を行った。その結果、「置く」「囲う」「重ねる」といった行為を通じて、公共空間が個人によって意味づけられるプロセスが観察された。また、これらの行為が利用者の当事者意識を醸成し、空間への継続的な関与を促すことが示唆された。これらの知見に基づき、公共空間を柔軟かつ未完成な場として設計する視座の重要性を指摘する。

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