日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: D-11-03
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場所法を用いた読書体験を提供する電子書籍インタフェースの研究
*青木 奎介, 土屋 雅人
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抄録

電子書籍の既存インタフェースは「紙のページ」というメタファに依存しており、読書効率や記憶定着の面で紙媒体に及ばないことが指摘されている。本研究では、古代より知られる記憶術「場所法」の原理を応用し、書籍の構造(冊・章・節)を三次元空間(街・建物・フロア)へ写像した新たな電子書籍インタフェースを提案する。ユーザーは俯瞰マップビューから章・節を直感的に選択し、意味の区切りによる連続スクロールで本文を閲覧する。Figmaによるプロトタイプを用いた評価実験(主観評価30名・比較実験10名)では、「操作の快適性」「メタファのわかりやすさ」「構造把握のしやすさ」で高い評価を得た。記憶テストでは統計的有意差は認められなかったものの、全被験者が提案システムの方が「記憶に残りやすい」と回答した。書籍構造の空間的写像は、デジタル環境における読書効率と学習支援の両立に有効なアプローチである。

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