デザイン学研究
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デザインにおけるイメージ評価用語の設定方法
両角 清隆後藤 哲矢
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1989 年 1989 巻 74 号 p. 19-26

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抄録

本小論は,デザインにおけるイメージ評価を日常のデザイン業務に取り入れる時に,いかにしたら実用性を上げることができるかという観点から,評価用語に着目し,その設定プロセスを研究した。次の手続きによって,実践的な評価用語が,選択できると考える。1.面接による調査で,イメージの消費者であるユーザーや,作り手であるデザイナーがいだいている評価対象に対する総合評価(ex.「好きな」)の概念の具体的なイメージの抽出。2.評価用語を,概念枠組(抽象的-具象的,分析的-総合的)を用いて分類。3.評価対象の中からイメージに違いのあるサンプルを選択し,概念枠組で分類した用語で評価。因子分析による用語の縮約。4.各因子の中より下記の規準による評価用語の選択。1)総合評価(ex.「好きな」)と相関が高いこと。2)因子がことなること。3)具体性が高いこと。

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© 1989 日本デザイン学会
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