日本科学教育学会研究会研究報告
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一般研究発表
JICAプロジェクト方式技術協力のダイナミックモデル化 (3)
平松 健二鴨川 和隆
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1999 年 13 巻 6 号 p. 55-60

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抄録

国際協力事業団 (JICA) の実施する職業教育分野向けプロジェクト方式技術協力 (以後、プロ技協という) の数値モデル化の一手法について記述した。プロ技協は、一般に5年計画であるため、最終的な到達目標に至る諸状況は時々刻々と変動する。したがって、プロ技協を動的システムとみなしても差し支えない。経済協力機構の開発援助委員会では、プロ技協の評価5項目 (達成度、効果、妥当性、効率性、自立発展性) を定め、それぞれ5段階評価を行っているが、本稿では最初の「達成度」のみを独立変数として取り扱った。6回研究会で報告したモデルでは各パラメータの数値化が問題となった。本稿は、各要因の重みづけを行う際、階層化意思決定 (Analytic Hierarchy Process、AHP) 法を導入し、計量化の難しい勘や直感やフィーリングによる部分を相対的に比較することにより、数値化することができた。

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© 1999 一般社団法人 日本科学教育学会
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