抄録
学習者の変容を捉えることのできる評価として、ポートフォリオ評価が実施されることが多い。しかし、保管場所や他教科との関連、教師の負担など克服しなければならない課題が少なくない。そこで、この課題を克服するために、ポートフォリオの利点を活かした情報ネットワークを構想した。質問紙、推論・論理的思考力課題について因子分析を行い、3つの因子「自主課題探求型因子」「所与課題適合型因子」「模写型因子」を抽出した。学級の枠を解体しテーマごとに構成される新たな共同体において論理的思考・推論・探究を目指すと同時に、これまでの学級に不適応な生徒への対処にもなるであろうことが示唆された。
