戦後の日本において, <学校外の科学教室・講座を中心とした科学教育>は科学館・博物館教育で始まった。その数は, 1980年後半から増えはじめ, 特に1990年代の後半には急激に増えていった。これは, 科学教室・講座が科学館・博物館だけでなく, 大学などの学校, 自治体の生涯学習センター, そして子供会のような様々な場で行われるようになったからである。このような様々な場で行われるようになったのは, <科学教育の新興の機運, 理科離れ, 学校五日制などの社会状況から, 国・自治体などによる「財源」の確保>と<経験を積んだ科学教室・講座の「講師」の増加>という, 二つの大きな要因が考えられる