2011 年 26 巻 8 号 p. 39-44
平成20年度における学習指導要領改訂により、小学校第6学年に確率が導入されたが、20年ぶりに小学校で扱われるということで、教材や指導法の研究は充分ではないと考えられる。また、学習指導要領で規定されてはいないが、第1学年から第5学年までの確率指導についても考える必要があるだろう。例えば、近年諸外国では就学前から高等学校まで充実した確率指導が的われている。そこで本研究では、諸外国の確率指導、児童の確率の問題に対する考え方を分析し、現状の初等段階における確率指導における確率指導の課題を明らかにし、今後の示唆を得る。