2012 年 27 巻 4 号 p. 25-30
イメージマップを学習支援ツールとしての特徴を把握するため,小学校理科第6学年「水溶液の性質」単元の授業において、イメージマップを利用した学習支援を組み込んだ授業と,イメージマップを利用していない授業の比較実践を実施した。その結果、単元学習の進行に伴う実験群の学習者に次の2点の特徴が見られた。①単元学習に関連した連想語とそれらを多く含む連想系列で構成されたイメージマップを作成する。②単元学習に関連した科学的知識や学習のふりかえりを記した自己評価の文章を記述する。これらのことから、同単元における水溶液による金属の変化に関する学習に有効性が見られるといえる。