2013 年 28 巻 1 号 p. 75-76
平成 23 年から小学校で新学習指導要領が導入された。理科では新しい履修範囲として「物と重さ」,「風やゴムの働き」等が加わり,現在の大学生が小学校在学中に学んでいない内容を教えることになった。この事態に関して教職を目指す教育学部の大学生がどのように考えているか,学校教育で直接的に学んでいないこの分野に関してどれほどの理解を持っているかに注目した。特に誤概念の生じやすいと思われる「物と重さ」に焦点を当て,大学での講義を受けてのアンケートの分析を行ってまとめた結果と考察を紹介する。