日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
博学連携の現状と課題
―プラネタリウムを利用した学習投影に関して―
片山 こゆき坂本 憲明
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2018 年 29 巻 1 号 p. 59-62

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抄録
今日まで,博学連携に関する研究がなされているが,その中でプラネタリウム施設に焦点を当てたものはあまりみられない。本研究ではプラネタリウム施設を利用した学校との連携のうち,学習投影に着目した。館のホームページ情報によれば,学習投影の内容は現行の学習指導要領に沿ったものだけでなく,それぞれの館独自の内容が含まれている。また,リアルに星空等を映し出すことができるプラネタリウム施設ならではの機能を活かした投影を行い,児童・生徒が宇宙に興味を持てるようにしている。訪問調査では,学習投影の見学やプラネタリウム担当者に対する聞き取り調査を行い,学習投影の実態を探った。その結果,担当者が抱える課題は,施設側だけでは解決できないという側面を多く含むことが示唆された。今後は全国のプラネタリウム施設の担当者を対象としてアンケート調査を行い,学習投影に関する課題を整理するとともに,小中学校の教師に対する調査も加えて考察を行う。
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© 2018 一般社団法人 日本科学教育学会
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