日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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発表
技術に関わる意思決定場面に対する技術科教員の意識
浅田 雄亮谷田 親彦
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2015 年 30 巻 8 号 p. 31-36

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抄録

本研究の目的は,技術に関わる意思決定場面を検定済み教科書から特定するとともに,中学校教員が意識する学習場面の必要性と授業での設定の難易度について調査・分析し,学習指導への示唆を得ることである。特定した 30 の意思決定場面を項目とした調査票を作成し,全国の技術科教員 181 名の回答を分析・検討した。その結果,必要性が高いと考えられている学習場面として,「インターネット上のコミュニケーション方法を選択」,「発電所の発電方法を評価」,「不正侵入対策の方法を選択」があった。また,授業での設定の難易度が高いと考えられている学習場面として,「水産生物の管理技術を評価」,「モータの種類を選択」があった。さらに,学習場面の必要性と授業での設定の難易度には負の相関関係があることが分かった。

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© 2015 一般社団法人 日本科学教育学会
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