日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
AIとの処理の違いによる人間らしい学びを生み出す問いの開発研究
1週間のけがを題材にして
髙木 雄斗紙本 裕一
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2019 年 34 巻 3 号 p. 195-198

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抄録

現代を生きる子どもたちは,生まれた時から身近に電子機器が存在しているためインターネットを使うことに対して抵抗を感じることがなくなっている.我々はインターネットやAIとの関わり方を考え,AIに打ち勝つために,人間らしさを特徴づける特異点を見出さなければならない.本稿の目的は,AIに打ち勝ち,人間らしい学びを生み出す問いを提示することにある.人間らしい学びには自己のフレームワークを持つことが手掛かりとなる.題材として,本稿は,算数科に記されている1週間のけがを題材とする.本稿の結論としては,どこでどんなけがをする人が多いのかという問いに対して,「広さ」という連続量を問いの材料として考慮することが人間らしい学びになることを示唆として得た.

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© 2019 一般社団法人 日本科学教育学会
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