本研究では,地層の野外観察に適した地域である神奈川県の城ヶ島を対象とし,3DCG教材を作成した.3DCG教材は,傾いた向斜構造の読み取りが可能となるよう,3地点で作成した.授業実践においては,3地点の地層の傾斜方向を,3DCG地層教材から読み取り,紙やボールペンなどを用いて地層の傾斜方向の変化を,地図上に再現させた.授業実践において生徒が記述した記録から,地層の傾斜方向の読み取りに関しては132人中119人が,向斜と背斜構造の識別に関しては132人中111人が正しく把握できていたことがわかった.また,傾きた褶曲のイメージや,傾いた褶曲にともなって見られる地表面の地層の広がりに関しては,3DCGを用いた地層の利用が有用だったと生徒が感じていることがわかった.