東京都立科学技術高等学校(以下,本校)は平成13年度に開校し,令和3年度に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)第Ⅲ期に指定され,文部科学省,国立研究開発法人科学技術振興機構,東京都教育委員会の支援を受けながら,『課題研究』を中心とした課題解決型授業,教科横断型授業について開発を行っている.本校は令和6年度より従来の『科学技術科』に加え,新たに『創造理数科』を開設し,「理数系分野の幅広い素養と情報活用能力を活かして,新しい価値を生み出すことのできる人材の育成」を目指している.そのためには理科・数学に関する理論的な学習をより一層深いものにするだけではなく,『科学技術科』と『創造理数科』が併置されているという特色を活かすことや、理数の科目だけではなく教科横断的に指導するカリキュラムや授業の開発が必要である.本研究では,現在開発している学校設定科目『創造理数探究基礎』内でのワークショップの改善に向けて、評価と考察を行う.