抄録
[地学] は、地球規模はもとより、地域的規模の環境問題の解決のために、学校教育、家庭教育、社会教育の中で期待が寄せられつつある [環境教育] と密接な関わりがあると考えられる。しかし、高等学校など教育界で十分教えられておらず、危惧すべき状況である。本稿の目的は、高等学校 [地学] で [環境教育] を推進していく上で重要な課題である教材開発を試みることである。具体的な内容としては、環境教育の基礎的概念である『グローバルに考え、ローカルに行動する』に基づき、'大阪'という地域性に富んだ気象教材、すなわち《都市型気候》を取り上げた。