抄録
小学校, 中学校, 高等学校の理科で振り子が扱われているが, 振り子を生活の中で見ることは少なくなった。振り子を利用した身近な遊び道具がブランコであり, 誰もが乗ったことのある, 極めて身近なものである。このブランコを, 特に中学校の理科のエネルギーの単元に取り入れようと試みた。プランコは単純な運動に見えるが, その励振のメカニズムは独特なので, 生徒・児童には理解しにくい面があるが, ブランコのモデル実験と, コンピュータ・シミュレーションで生徒の興味や関心を引き出し, 理解しにくいと思われるエネルギーの概念を身近な内容で理解させようと考えた。