堆積学研究
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浮力秤量法 : 新規な沈降法を用いた粒径分布測定
大平 勇一古川 克彦ロンダン タムブン島津 昌光小幡 英二
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2010 年 69 巻 1 号 p. 17-26

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抄録
浮力秤量法は粒径分布測定の新しい沈降法である.浮力秤量法によりJIS試験用粉体の粒径分布を測定した.JIS試験用粉体1,4種(タルク),5種(フライアッシュ),8種(関東ローム),JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布は本法で測定可能であった.測定時間2時間でJIS試験用粉体1, 4種(タルク),8種(関東ローム)の粒径分布を浮力秤量法によって測定するとシルトサイズの5-75μmの粒子が測定できる.本法によって測定したJIS試験用粉体1,5種(フライアッシュ),8種(関東ローム)の粒径分布は他の沈降法やレーザー回折散乱法で測定したそれとほぼ一致した.しかし,JIS試験用粉体1,4種(タルク),JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布はレーザー回折散乱法で測定したそれと異なった.粒子濃度が10kg/m3以下の場合,JIS試験用粉体2,No. 4(白色溶融アルミナ)の粒径分布測定結果に及ぼす粒子濃度の影響は見られなかった
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© 2010 日本堆積学会
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