サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
Online ISSN : 1884-6122
Print ISSN : 1345-0565
ISSN-L : 1345-0565
自己抗体の発現を伴うサルコイドーシス患者の臨床的特徴 -特に多臓器病変との関連について-
杉崎 勝教松本 哲郎重永 武彦宮崎 英士津田 富康澤部 俊之
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 20 巻 1 号 p. 27-30

詳細
抄録
サルコイドーシス患者のうち自己免疫疾患を合併したり自己抗体の発現をともなう患者について検討した. その結果, 抗核抗体及びリウマチ因子はサルコイドーシス患者では高頻度に陽性になることがわかった. 一方自己免疫疾患を合併したり抗核抗体が陽性となったサルコイドーシス患者では多臓器に病変が進展する傾向が認められた. さらにこれらの患者には中高年女性が多く含まれ, 皮膚病変を合併する頻度が高かった. こうした患者では疾患が重症化する可能性があり注意深い経過観察が必要である.
著者関連情報
© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
前の記事 次の記事
feedback
Top