サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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サルコイドーシスの経過中にギランバレー症候群を合併した一症例
岳中 耐夫田端 千幸上徳 亮輔福田 浩一郎田中 不二穂
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2001 年 21 巻 1 号 p. 59-62

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抄録

症例は66才, 女性. 63才よりサルコイドーシスによる眼及び肺病変にて当科外来で追跡されていたが, 突然両下腿部に割れるような痛みが出現し, 上肢にもしびれやだるさが出現したため入院となった. 神経学的所見では, 上下肢に筋力低下とglove and stocking typeの感覚障害を認め, また髄液検査で蛋白細胞解離を認めたため, ギランバレー症候群 (GBS) と診断した. 治療はステロイドの経口投与を行い, 症状の改善を認めた. サ症の神経病変としては顔面神経麻痺が多く, 今回のような症例は珍しいと思われた.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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