サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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ミノサイクリンの追加投与が有効であったサルコイドーシスの1例
山口 悦郎高橋 大輔馬場 研二
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2008 年 28 巻 1 号 p. 87-92

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抄録

34歳の女性サルコイドーシス患者は, 3年の経過で肺野陰影の増強とともに咳噺, 喀痰が悪化した. クラリスロマイシン1日400mgを3ヵ月投与したが症状の改善は十分ではなかった. そこでミノサイクリン1日200mgを追加したところ症状と陰影が速やかに消失した. これまでの報告でもミノサイクリンの効果は比較的明確であり, 抗菌作用と免疫調節作用の両面からその相違の機序を解明することは, サルコイドーシスの病因論に一石を投じることになると思われる.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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