日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
親水性ポリマーと疎水性ポリマー比率からみた皮膚保護剤の研究(1)―特にSIS含有変化率からみた緩衝作用の検討―
水上 由紀安田 智美中村 裕美高塚 静恵吉井 かおり青木 詩恵稲垣 邦代八塚 美樹伊藤 佳代子小池 潤小林 祐子梶原 睦子田澤 賢次
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2000 年 16 巻 2 号 p. 1-11

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抄録
 排液に応じた皮膚保護剤の選択の手がかりを得ることを目的に、皮膚保護剤の親水性及び疎水性ポリマーの配合割合と、緩衝作用との関連を検討した。高緩衝能を有する皮膚保護剤の開発を目的として作られた9種類の試作品の接皮側に各種消化液(膵液・胆汁・胃液・腸液)を上置きし、経時的にpHを測定した。含有疎水性ポリマー中のSISの占める割合が25%以下になると緩衝作用に優れた皮膚保護剤となる。しかし、胃液に対する緩衝作用が弱いため、胃瘻などに使用するには試作品の構成成分を考慮し直す必要がある。
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