日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
親水性ポリマーと疎水性ポリマー比率からみた皮膚保護剤の研究(2) ―特にSIS含有変化率からみた吸湿性、耐水性、剥離力及びpH変化の検討―
水上 由紀安田 智美高塚 静恵吉井 かおり中村 裕美青木 詩恵稲垣 邦代八塚 美樹伊藤 佳代子小池 潤小林 祐子梶原 睦子田澤 賢次
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2000 年 16 巻 2 号 p. 13-24

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抄録
 高緩衝能皮膚保護剤の開発を目的に、試作品9種類における、吸湿性及び耐水性、剥離力及び経時的pHの変化から検討した。一定環境下に96時間放置後の重量変化による吸湿性では、親水性ポリマーの配合比率が高いほど重くなり、水浸後の面積変化率からは、耐水性と形状維持のためにはSISの配合が必要であることが判明した。試作品貼付による剥離力試験では48時間後に増強しているものが多く、粘着性を発揮するのに時間を要する傾向にあった。SISを含まないものはSISを含むものより粘着力が強く、剥離力が大きいことから、SISによってPIBの持つ粘着力が阻害された。皮膚表面の経時的pHの変化からは、SISが含まれていない場合には、親水性ポリマーの含有量が多い場合にのみ、緩衝作用が発揮された。
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