抄録
目 的:近年の下部直腸癌には肛門温存術が多く、一時的ストーマの併設が多くなった。永久ストーマも含めて、術後のストーマ合併症でのQOLの低下を回避すべく、合併症を少なくする造設法を検討した。
方 法:腹直筋内のストーママーキング部位の皮膚を円形切除し、皮下脂肪を切除し腹直筋間を通してループ腸管を2cmの高さに出し、口側対粘液瘻を7対3に腸管切開し、皮膚には埋没縫合し、正中皮膚は片マットレス縫合した。
成 績:前期(39例)と後期(37例)の造設法と比較したが、合併症は有意に軽減し、ストーマ傍ヘルニア、ストーマ粘膜皮膚離開、便汁漏出などのトラブルも軽減した。
結 論:われわれの新ストーマ造設法は合併症が少なく、管理しやすかった。