抄録
ここ数年娯楽として入浴を楽しむという傾向が高まっている。しかし、ストーマ造設後は自宅以外での入浴を止めている場合も多いのではないかと考え、その現状を明らかにするためストーマ保有者130人を対象に自宅外入浴の実態についてアンケート調査を行った。
その結果、64名(74%)のストーマ保有者が自宅外入浴を経験していた。経験後は肯定的な感想が多くみられた。未経験の理由は生活習慣によるものと心情的な理由が大半であり、誤解、手技、合併症による理由は少数であった。
今後ストーマ保有者に対する教育として自宅外入浴経験の実態の広報と入浴指導、セルフケア指導、合併症ケアを含めた適切なケア提供が大切であると考える。