2006 年 22 巻 2 号 p. 60-64
1987年から2005年までに在宅医療が提供された患者のうち、ストーマ造設者は、がん疾患469例中72例(15.4%)、非がん疾患34例中8例(23.5%)であった。ストーマケアは訪問看護師にとって必要不可欠な知識と技能であり、その教育体制の整備をはかる必要がある。在宅医療における医師の役割は、各種情報の提供、適切な症状緩和治療の実践、緊急時の対応方法や看取りの指導、死亡確認などの他、ストーマケアでは、看護師の指導と信頼できる看護師の活動の支援が重要である。