日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
第23回総会 教育セミナー発表論文
ストーマリハビリテーション在宅医療における現状の問題点と課題
田中 秀子
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2006 年 22 巻 2 号 p. 65-66

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抄録

 老齢人口の増加や医療費の高騰に伴って保健医療システムが在宅医療へとシフトしてきたことから、在宅看護では予防的なケア、長期の慢性疾患患者のケア、急変時の対応、専門的で高度な医療を要する患者のケアなどが必要になってきた。また、最近では入院期間の短縮によりいろいろなステージの患者が病気や問題を持って退院する例も多く、それに伴い看護職は在宅ケアにおいて、幅広い知識と判断力、意思決定力が求められるようになった。しかし、看護者のマンパワー不足による研修会への参加ができないなどの問題があり、ストーマケアにおいても同様に学習する機会が乏しいという現実がある。このことから、学会の使命としても、今後情報を共有するために地域ごとのネットワークシステムの構築などが期待される。

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