抄録
ストーマ・マーキングの行われていなかった頃の17例を対象に、人工肛門の満足度を検討した。6例(35%)に生活上に不都合があった。
人工肛門の位置は従来から漠然と信じてきた臍より低い位置、腹直筋鞘内で外縁よりの場所が良好であることが確認された。
そのほかに正中線上で臍と剣状突起の中点付近の場所も良好であることが判明した。引き替え、不都合であったのは、臍より低くても臍・腸骨前上棘間の外側1/4区域のもの、両腸骨前上棘を結ぶ線より低いもの、臍と剣状突起の中点の高さでも外側に寄って肋骨弓に近づくものなどであった。
生活のやりかたを色々工夫した結果で現在は不自由なく暮らしている症例もあった。
いずこに造設されても患者は懸命にそれに順応しようとするであろうがその努力が最小ですむように努力をするのは医療チームに課せられた責務であると考える。