抄録
これまでのストーマゲージ測定は,ノギスや市販のストーマゲージを利用してきたが,凹凸の激しいストーマの場合,正確なゲージを描くことが困難であった。そこでゲージ測定という基本的な問題に目を向けストーマゲージ用具を検討した。ストーマの皮膚粘膜移行部の「鋳型を取る」という発想の元に,それを挟み込んでゲージを測定する方法を基本とし,市販のストーマゲージを半分にした。不要な部分を取り除きストーマの皮膚粘膜移行部に合わせやすい型を試行錯誤したところ,弓型ストーマゲージができた。この用具使用により,
① 皮膚粘膜移行部が正確に描ける。
② 経験の浅い看護婦でも正確なゲージが取れる。
という結果が得られた。