日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
ストーマゲージ取りの再検討―マッシュルーム型ストーマに半円を使用した場合―
佐藤 泰子森松 美和河野 康子
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1991 年 7 巻 2 号 p. 21-26

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抄録
 これまでのストーマゲージ測定は,ノギスや市販のストーマゲージを利用してきたが,凹凸の激しいストーマの場合,正確なゲージを描くことが困難であった。そこでゲージ測定という基本的な問題に目を向けストーマゲージ用具を検討した。ストーマの皮膚粘膜移行部の「鋳型を取る」という発想の元に,それを挟み込んでゲージを測定する方法を基本とし,市販のストーマゲージを半分にした。不要な部分を取り除きストーマの皮膚粘膜移行部に合わせやすい型を試行錯誤したところ,弓型ストーマゲージができた。この用具使用により,
  ① 皮膚粘膜移行部が正確に描ける。
  ② 経験の浅い看護婦でも正確なゲージが取れる。
という結果が得られた。
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