表面科学
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伝統産業と表面科学
漆工芸の新技術:漆と間伐材の木粉を混成した成形材料
木下 稔夫
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2017 年 38 巻 5 号 p. 244-246

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抄録

「漆器」は,日本を代表する工芸品だが,バブル崩壊後の漆器業界は,国民の生活様式の変化や消費者ニーズに適応した商品開発の遅れなどにより生産額,企業数,従業員数いずれも減少が続いている。そこで本稿では,現代の生活様式に対し,扱いやすい「漆器」を実現するために素地に着目し,従来の伝統的漆器に用いられていた「漆」と「木」という天然の原料のみを用いながら,漆器素地を製造できる成形材料開発を行ったので紹介を行う。

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