学校ソーシャルワーク研究
Online ISSN : 2758-5018
Print ISSN : 1881-9788
論文
小・中学校の特別支援教育コーディネーターにおける校内及び校外協働の現状とスクールソーシャルワーカーによる支援の必要性について
―福岡県におけるアンケート調査結果より―
門田 光司
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2011 年 6 巻 p. 2-14

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抄録
本研究の目的は,小・中学校の特別支援教育コーディネーターが担う校内及び校外の連絡・調整活動の実態調査より,特別支援教育コーディネーターが校外協働に際してスクールソーシャルワーカーの支援を必要としているかどうかを明らかにすることにある.調査は福岡県内の小・中学校の特別支援教育コーディネーターを対象にアンケート調査を実施した.502名より得られた結果では,校内にて教員によるケース会織を開催している比率は約8割と高率であったが,学校と関係機関によるケース会議の開催比率は半数程度であった.しかし,関係機関との校外協働はあまり行われていない状況にあった.この状況背最には,学級担任兼務による業務上の困難さが見られた.そして,約8割がスクールソーシャルワーカーの支援が必要と回答した.以上より,子どもの特別支援教育に際し,校外協働を推進していくうえでスクールソーシャルワーカーによる支援の必要性が見出された.
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© 2011 日本学校ソーシャルワーク学会
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