コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
統合化CASEシステムSoftDAの機能 : 上流と下流の統合化
磯田 定宏黒木 宏明
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1993 年 10 巻 2 号 p. 2_122-2_133

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抄録

ソフトウェアの品質と生産性を向上するためCASEツールに大きな期待がかけられているが,まだ十分にその期待に応えているとは言えない.この理由の一つは,上流ツールと下流ツールとが十分に統合化されていないことにある.本稿ではこの問題を解決するために開発した統合化CASE環境SoftDA (Software Design Automation)の上流と下流との統合化機能について述べる.SoftDAは,次工程のドキュメントの骨格を自動生成し,また,上流で作成された設計情報および分野知識を活用することにより,入力作業を最小化する.さらに,日本語表記された設計だけを対象として分析・設計からテスト・デバッグまでを一貫して実施できる.SoftDAにより信頼性の高いソフトウェア開発と,ソフトウェアの改造作業の効率化が実現できる.

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© 1993, 日本ソフトウェア科学会
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