ACM SIGCOMM (The Association for Computational Machinery, Special Interest Group on data COMMunication)はデータコミュニケーションを研究するグループであり,年に一度大会を開いている.今年の大会(SIGCOMM'92)は8月17日~20日にアメリカのメリーランド州バルチモアで行なわれた.大会に先だって2つのチュートリアルも開かれた.今年の大会では126件の応募論文から27件が選ばれて発表が行なわれた.参加人数は約240人であった.本稿ではSIGCOMMの雰囲気といくつかの興味を引いた論文を紹介する.また,IP (Internet Protocol)の将来について話し合うローカルミーティングに参加する機会も得たので,併せて紹介する.