コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
プログラムの変更に強い単体テストのための表明機構 —不要なオブジェクトとの間の依存関係を排除する方法—
榊原 正天櫻井 孝平古宮 誠一
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2009 年 26 巻 1 号 p. 1_127-1_138

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抄録
オブジェクト指向プログラムの単体テストに表明文を利用する方法がある.そこでは,テスト対象オブジェクトから,実行結果が入っているオブジェクトを参照し,その値(実行結果)を取得して,期待される値と比較する形で表明文を記述する.このため,テストコードの記述であるテストクラスがテスト対象以外の不要なオブジェクトに強く依存するという問題点がある.本研究では,このような不要なオブジェクトとの間の依存性を排除するために,オブジェクトを自動的に探索する表明機構を開発した.複数のオープンソースプロダクトを対象に実験を行い,この表明機構を採用することにより,テストクラスと他クラスとの間の結合度を低下できることを確認した.
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© 日本ソフトウェア科学会 2009
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