コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
4K超高精細映像のための伝送手法の確立
油谷 曉垣内 正年香取 啓志尾久土 正己猪俣 敦夫藤川 和利砂原 秀樹眞鍋 佳嗣千原 國宏
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 28 巻 4 号 p. 4_318-4_332

詳細
抄録

2009年7月22日に日本で皆既日食という天体ショーが起こり,様々な組織が皆既日食映像の伝送実験や多彩なイベントを行った.4K超高精細映像の伝送方法について共同研究を行っている朝日放送株式会社(ABC)では大規模なIPネットワークを使用した全天4K超高精細映像の伝送実験を企画し,奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)も参加協力を行った.この伝送実験では,世界初の試みとして,皆既日食が起こっている場所の臨場感を全天4K超高精細映像を使用して可能な限り伝送するという目的で行われ,無事に実験の目的を達成することができた.本論文では,NAIST独自で非圧縮全天4K超高精細映像のLayer 3ネットワークを用いた伝送実証実験を行い,有効な伝送手法として実験を成功させたことについて報告し考察を与えることとする.

著者関連情報
© 日本ソフトウェア科学会 2011
前の記事 次の記事
feedback
Top