コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
多言語に対応した衛生的マクロ機構導入方式
高桑 健太郎渡部 卓雄
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2018 年 35 巻 2 号 p. 2_33-2_39

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抄録
OMetaで記述された言語処理系に対する,対象言語に依存しない衛生的マクロ機構の導入方式を提案する.OMetaは強力なパターンマッチ機構を備えたオブジェクト指向プログラミング言語であり,構文解析器などを作成するのに適している.提案方式は,Racketのマクロ機構で用いられているScope Setモデルに基づき,OMetaで記述されたプログラミング言語の構文解析器に衛生的マクロの定義構文および定義機構を導入するものである.本方式をJavaScriptのサブセットおよびMinCamlの構文解析器に適用し,その有効性を確認した.
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© 2018 日本ソフトウェア科学会
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