2020 年 37 巻 1 号 p. 1_31-1_37
2020年度からすべての小学校でプログラミング教育が必修化される.この動きに向け著者らは,近隣の小学校に学生を派遣してプログラミング教育支援に取り組んできたが,様々な制約から要望に十分応えることは難しい.他方で地域には元技術者やプログラミングに興味を持つシニアが存在する.そこでシニア向けプログラミング講座を開講し,そうしたシニアを発掘し,受講したシニアと学生が協力して小学校でプログラミング教育を支援する取り組みを始めた.これまでの取り組みの経緯と内容を報告するとともに,この取り組みの参加者にとっての意味,今後の課題を分析する.