2021 年 38 巻 4 号 p. 4_46-4_52
近年,機械学習の前処理やモデル選択,ハイパーパラメータの調整を自動化できるautomated machine learning(AutoML)が普及しつつあり,モデル構築の容易さと予測精度の両立を期待されている.本研究では,ソフトウェア開発工数予測へAutoMLを適用し,その効果について実験的に評価する.実験では,AutoMLライブラリのauto-sklearnと,対照モデルとして線形重回帰,Elastic Net,ランダムフォレストを採用した.Win-tie-loss法により各モデルの予測精度を比較した結果,auto-sklearnは,対照モデルと同等または優れた予測性能を示すことが確認された.また,auto-sklearnの探索時間ごとの予測結果を分析した結果についてもまとめた.