従来の部分計算においては,条件式の条件部を評価する際には,基本的にはevalなどのインタープリタが用いられた(したがって従来の部分計算を解釈依存部分計算と呼ぶ).本稿では,条件式の条件部を定理証明により評価する方法とその応用例について述べる.この方法は,一般部分計算と呼ばれ,解釈依存部分計算よりも部分計算を先へ進めることができる.その強力さを示すために,計算時間O (m*n)のプログラムを一般部分計算によりO(m+n)のプログラムに変換する例など,計算時間のorderを変えるプログラム変換例を示す.