慶應義塾大学
慶應義塾大学:ソニーコンピュータサイエンス研究所
1992 年 9 巻 2 号 p. 2_149-2_163
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
この論文では,オブジェクト間の非同期相互作用という概念を基礎にした形式系を提示する.この形式系は,Milnerによるπ計算の計算的に完全な断片[15]を表現能力をおとすことなく構文的に縮小したものであり,非同期的相互作用に基づく計算という概念を簡潔に表現している.意味論的には,非同期通信に基づく等価性理論が,従来の同期通信に基づく等価性理論との興味深い差異を示す.本論文では,形式系に対する基礎的な定義を幾つかの例とともに与え,その意味論的性質に関して簡単に議論する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら