アクティブソフトウェアは, ソフトウェアの有用性を保持するために, 計算の状況を知って, 動的に自分を変更・調整できる機能をもつソフトウェアである[1]. 本論文では, 検出したい計算の状況とそれに対応する処理の表現を, 起動条件と関数本体をもつ能動関数を基本に考えている. 動的変更については, プログラムの編集・コンパイル・結合を動的に行う機能を利用しているが, それを起動条件と関数本体を単位として扱うことにより, 変更の柔軟性と可能性を大きくしている. 具体的な例を通して, 動的変更と動的結合の機構を示し,そのような機能をもつアクティブソフトウェアの構成とその変更性について報告する. 関連する今後の問題として, π計算モデルによる動的結合の記述を基に, 動的変更の表記法について考察している.