抄録
本稿では、ハイ・スクールの技術・職業教育と中等後段階の職業教育の結合を意図したアメリカ合衆国のテック・プレップの特質の解明を意図した。まず全国的な動向の分析を通して、テック・プレップ、とりわけハイ・スクール段階の教育課程編成の特徴を、(1)技術・職業教育、(2)「応用的なアカデミック科目」、(3)職場実習などの点から明らかにした。しかし同時に個別のコンソーシアムの事例の分析を通して、教育課程編成などの点から、テック・プレップが所期の目的を達成しているのかどうかについて疑問な点があることも指摘した。