移植
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コーディネーター主体の研修会等の継続実施について
小川 真由子井浦 裕子塚本 泰正福嶌 教偉福嶌 五月今村 友紀渡邉 和誉藤田 知之北村 惣一郎
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2022 年 57 巻 Supplement 号 p. s194_1

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抄録

【背景】西日本組織移植ネットワーク(事務局:国立循環器病研究センター)では、臓器・組織・眼球提供に際しご家族や施設への負担軽減には、臓器移植Co.、組織移植Co.、アイバンク関係者等(以下Co.等)による知識の共有や連携が必須という姿勢から、組織提供が可能な兵庫県におけるCo.等間の勉強会を発端に、西日本におけるCo.等が一同に集まる対面の研修会を実施してきた。更に2020年度からはオンライン形態とし参加対象を全国に拡大し、それぞれの知識、経験を互いに教え、学びあう研修会を継続実施している。これまで研修会で実施してきた内容について報告すると共に今後の研修会の在り方について検討したい。

【内容】対面:'15年~'19年度、7回 第一報受信での情報収集、関係各所への連絡と調整、ドナー家族への対応、摘出手術対応等について実践

    オンライン:'20年~'21年度、25回 膵島提供の流れ、ケーススタディ、臓器移植法・関連法、医学的知識等について講義および質疑応答

【考察】様々な立場のCo.等が研修会に参加することで、必要な知識やそれぞれの体制、適応判断の相違、臓器・組織・眼球が共に提供となる場合の留意事項等についての理解が深化した。また平時から顔の見える関係を築くことにより、情報発生時の連携がスムーズに進むケースが増えつつある。今後も参加Co.が主体的にその形態、内容を共に考え実践する研修会が継続実施できることを目指していきたい。

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