熱帯農業
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奄美大島 (名瀬市) におけるパインアップルのビニールマルチング栽培について
秋月 国憲
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1970 年 13 巻 4 号 p. 191-194

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抄録

(ア) パインアップル栽培において灰色ビニールフィルム (厚さ0.1mm, 巾135cm) をマルチングする方法と除草剤 (DCMU) を散布する方法及び無処理とを比較検討した.
(イ) ビニールフィルムマルチングによつて次の効果がある.
(1) DCMU散布区, 及び無処理区より地温を1.8℃~0.4℃高めるためパインアップルの生育を促進し, 最長葉長で8.8~20.9cm長く, 葉数で6.6~29.8枚多くなつた.
(2) DCMU散布区及び無処理区にくらべて, 除草人員を84.3人~162.7人省くことができ, わづか20.8人で足りた.
(3) DCMU散布区及び無処理区にくらべて収穫時期を早めることができる.また収穫時期の早いものが果実も大きい.

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