熱帯農業
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暖地型牧草の生産性に関する研究
第5報 パンゴラグラス (Digitaria decumbens STENT.)
猪ノ坂 正之伊藤 浩司沼口 寛次三角 守
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1978 年 21 巻 2 号 p. 63-70

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抄録
暖地型イネ科牧草の出穂特性と草種間競合との関連を知る目的で, 匍匐型の3草種を供試し, 3草種間及び2草種間の競合条件並びに無競合条件下における茎数, 出穂茎及び草高などの変化を調べた.
パンゴラグラスは, 他の2草種に比べ草高が高く, 植付け当年の出穂が盛んなことから競合に強く他の2草種の生育を抑制する.バヒアグラスは, 草高はパンゴラグラスに劣るが, 越冬性がよく, 第2年目には茎数増加と共に盛んに出穂を行ない, パンゴラグラスに抑制されなくなる.キクユグラスは出穂しないため, パンゴラグラスには抑制されるが, バヒアグラスに比べ, 分げつの伸長がまさるため, バヒアグラスの影響は強くない.刈取りは, パンゴラグラスの出穂を抑制し, その競合力を弱める.以上のように, 草種の出穂特性は草種間競合と関係が深い.
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© 日本熱帯農業学会
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